お名前 | Mr.TA | 年齢 | 57才 |
学校 / ご職業 | 会社経営 | お住まい | 小平市 |
受講レッスン | ブルースプログラム | 専攻 | Guitar |
音楽歴、音楽活動等 | 40年以上 |
1) レベル2を修了された訳ですが、レベル1と比べてどこが違いましたか?
レベル1では、マイナーペンタトニックスケールに他の音レ、ラ。。。を
加えていき、それらの音が持つ質感を深く味わいつつアドリブで歌えるようになることに
多くの時間が割かれました。
=楽器の助けを借りずにその音が本当に音楽出来ているか?
を再認識して頂きました。
レベル2ではさらなる自由を得るために、レベル1終盤から扱い始めた
主に、ドレミファソラシド以外の半音をより積極的に加え、
しかも「単なるスパイス」的に用いるのでなく、メロディの一部として扱い、
かつSoulを込めて歌えるようになることを目指しました。
=それぞれの音がただのフィンガリングの癖ではなく
自分の中にその音を唄う必然性を自覚しながら唄える様にしました。
2) やりながら新しく得た事のエピソードがありましたら宜しくお願い致します。
マイナーペンタトニックスケール以外の音を
メロディの一部として扱おうとする試みの中で、
インサイドな音に着地して解決感を得ることなくその「以外の音」でフレーズを終わらせても
十分かっこいいことがあることを発見しました。
=自分の中に、ひとつひとつの音が独立して音楽出来た瞬間を証明します。
3) やりながら発見した事のエピソードがありましたら宜しくお願い致します。
レベル2後半で、12小節ブルースの「作文」を創作して歌うという課題があり、
8曲創作しました。マイナーペンタトニックスケール以外の音もふんだんに用いるため
一曲分作成するのに1時間強かかりましたが、非常に楽しく実のあるプロセスでした。
=とてもストーリー性の高い作文が書ける人だなと感心していました。
時間が経つにつれ、その作文にご本人が入り込んで行く様子が録音するごとに
顕著に見え始め、次第にご本人が音の化身に、つまりご本人の心が音楽に
化身した録音が取れましたね、その時に自分の作文をご本人自身が
いい作文だなと褒められた事が最大の成果で、つまり、自分のsoulは真実で
ある事を身を持って自覚された事を証明したひと時でした。祝!
具体的にはインプロビゼーションの際に頭の中に生じるであろうアドリブ創作プロセスを
事前に設計しようというアプローチで、今回の12小節ブルースのみならず、
他の曲においても適用可能と実感しました。
=はい。このプログラムはブルースのフォーマットを使って12種類の音
それぞれ独立した音感を自分の中に見つける事が最大の目的ですので、
もちろん、ブルースのみならず、すべての楽曲に使える訳です。
なので、「ブルースから始めるインプロヴィゼーション・プログラム」と言います。
4) 理論系の話や音楽用語を一切せずに
レベル1>そしてレベル2 と進み、
気が付くとかなりハイレベルな演奏技能に到達します。つまり、
心(soul)から唄う音感ありきで12音を操れる様に仕組まれている事が特徴です。
ご感想は如何でしたでしょうか?
12音それぞれが独自の質感を有していることが体感できたこと、
=これは、楽器を先ず横に置いて、弾かずに自分自身が唄って初めて判る
音感の現実ですので、音に対して「独自の質感」を得る為に
ご本人の心に誠実に向き合う努力が求められます。
マイナーペンタトニックスケール5音のそれぞれが持つ質感、
それ以外の音が持つ質感とその場面転換効果(コントラスト)を味わいながら
表現できるようになったことは大きな変化でした。
=はい。この辺から唄う声にも説得力が増して来ましたね、祝!
5) どの楽器でも言える事で、
指の手癖で奏でてしまうと心の必然性が伴わない分、soulを失い
ただ無味乾燥に鳴る音の数だけの羅列になります。
結果、自分に対して
「自分の存在感が良く表現出来た!」という充実感が薄くなります。
その悩みに注目し、
ブルースフォーマットを使って「自分の存在感」をゲットする事から始める
プログラムを開発しました。
「指の手癖や楽器の構造的な利便性に操られて演奏する」
Vs. 「自分の心だけで演奏する」
比較してみて体験談をお聞かせ下さい。
前者の場合、
視覚情報や記憶に依拠するため、
どうしても音を詰め込む方向にいきがちです。
これに対し、「自分の心だけで演奏する」モードにマインドシフトしてplayすると
今自然に湧き出てくる音のみを尊ぶようにplayするようになります。
その場合、音数は少なくとも、高い精神的充足感を得ることができます。
=とても良いお言葉だと思います。
「高い精神的充足感」 正にsoul がそこにあります。
このご本人から湧き出でたお言葉で
このプログラムが成功した事が証明されました。祝!
6) レベル2ともなると、
音楽理論を越えフレーズの
「発想を音感のみで雄弁に語る」センスの世界に入り込みます。
雄弁に語れる様に先ず、
音感でストーリー性を紡ぐ作文という手法を使います。
誰の真似でもない、しかし今までとは違う
「雄弁な語り」 の創作は如何でしたでしょうか?
当初、マイナーペンタトニックスケール以外の音で
12小節の「作文」を創作し歌ってみたとき、
何だか無調音楽を歌おうとしているような気分
になり破綻しました。
=はい。初体験はそうなります。これも計画された症状です。
しかし、ここはあくまでブルースが根底にあり、
マイナーペンタトニックスケールだけでは 表現しきれないような思いが生じたときに
初めて他の音を選ぶんだという風に意識を切り替えたら、
=ですね、この気付いた段で、
12種類の音感は体感済みなので出来る筈だ!という気持ちになれる訳です。
より自由な気持ちになり、
自分の作成した「作文」を繰り返し歌いこむほどに愛着がわいてきて
とてもいい作品のように思えてきたことは不思議な経験でした。
=でしたね、全てプログラムに仕組まれた進化の経過を表しています。
良かったです。祝!
7) ブルースに限らず、あらゆる曲でアドリブをする際に、楽器に頼らず、
又は振り回されずに
「自分の心 で演奏したい」 と願っていらっしゃる方も多いと思います。
心=soul=歌心 についてのご見解をお聞かせ下さい。
自分の心に浮かんだ心象風景を、
何の飾りもなくありのままに表現しているときの純度100%の音
がSoulだと思います。
演奏技術向上のための様々な練習は、
上記目的をより容易に達成しやすくするための手段であると 理解しております。
=その通りだと思います。Soulはまぎれなく自分の心の純度100%の状態のみ現れます。
8) このプログラムはsonicの音感系+理論系+インプロ系 を
合体した集大成の様に感じています。
多くの方にこの理屈でなく、
「自分の音楽が出来る愉しみ」を味わって頂きたいと思い始めました。
ホームページを閲覧されている方々にメッセージをお願い致します。
ジャズの根源であるブルースを取り上げ、楽器を取らず歌う。
まずはマイナーペンタトニックスケールの5音のみで自由に、
その限られた世界で自分だけのSoulを自由に表現できるようになったら
一つずつ音を増やしていく、
最終的には12音すべてがメロディの要素として使いこなせる境地を目指す
というアプローチは実に斬新でユニークなものです。
=長くsonicのシステムを開発し更新し続けた果てに生まれた、
それぞれの個人が持つ
普遍的な音楽の摂理を尊重して考えずに直観で具体化するものだと感じます。
またブルースのバックグラウンドのない/乏しい学習者でも入っていきやすく、
ジャズを学ぶ上でも自分自身のSoulを表現したい方にはおすすめのプログラムです。
=はい。
音楽の知識や教育を受けていなくてもブルースが歌えてしまう彼らは何故?
そこが長い間疑問でした。もちろん音楽知識やコード系の解読能力があれば
楽器の助けを借りながらある程度はご自身のアドリブが出来ます。が、
いざ、楽器がない時、知識を要求されない状況で、自分の音楽が唄えるか?
という疑問です。つまり、知識の無い方も、知識で頭が詰まっている方も
自分の音感さえしっかりしていれば自分が音楽の化身になれる事を証明する
プログラムと捉えています。
貴重なアンケートメールをどうも有り難うございました。沢村満